由井 寅子(ゆい とらこ)

昭和28年生まれ、愛媛県出身。日本にホメオパシーを広めた第一人者。英国で潰瘍性大腸炎に倒れ万策つきたと観念した時、ホメオパシーと出遭い症状が完治する。その後、英国でホメオパシーを学び、日本人で初めて英国ホメオパシー医学協会(HMA)のホメオパスに認定される。帰国後は日本でのホメオパシーの普及に尽力。ホメオパシーの実践とハーネマン研究で海外から高い評価を得て、21世紀のホメオパシーを牽引する指導的なホメオパスとして活躍している。とりわけ発達障害や自己免疫疾患など現代医学で治癒しない難病を驚異的な改善率で治癒に導く「ZENホメオパシー」は世界的に注目されており、海外で多くの講演に招待されている。ホメオパシー学術誌『The Homoeopathic Heritage International』(B. Jain Publishing House)の国際アドバイザー。著書・訳書多数。著書は英語、ドイツ語などにも訳されている。

詳しいプロフィールはこちら(カレッジ・オブ・ホリスティック・ホメオパシー)

免疫を高める 食と農業 -病気にならない食、病気にならない農業

2015年、4回目を迎えるシンポジウム「免疫を高める食と農業 -病気にならない食、病気にならない農業」がテーマです。
私たちの体は私たちが食べた物によってつくられています。食物が消化されてドロドロになった物の中から小腸で核のない赤血球が生まれ、全身に運ばれ、そこで核のある細胞に変化する......この千島学説は正しい。血液、組織、臓器、骨、筋肉、皮膚、髪、歯......私たちの体は文字通り食べたものによって作られているのです。

だから、難病といわれているアレルギー、アトピー、喘息、化学物質過敏症、自己免疫疾患、がんというものも食と密接に関係しているのは必然で、私の臨床経験からも紛れもない事実です。ホメオパシーだけでは治癒していかない場合、食を変えることで治癒していったという症例がたくさんあります。

結局、食や環境や薬やワクチンが原因で生じている病気は、不自然なものを体に入れることをやめない限り治癒していかないということです。ただ同じものを食べても病気になる人もいればならない人もいる。この違いは免疫力の違いであり、免疫力は何が自然で何が不自然かを見極める力、何が自己で何が非自己(異物)あるかを見極める力と同じであります。免疫力が強ければ、不自然なものを体に入れても排出していくこともできるでしょう。病気を治すのは薬の力でもレメディーの力でもなく、自分自身の生き方・考え方の力なのです。生き方・考え方が自然に沿ったものであれば、何が自然で何が不自然かも自ずとわかり、そうすると体も何が自己で何が非自己かがわかるものなのです。心と体は密接に関係しており、心が曇っている反映として体の免疫力も低下してしまうし、不自然な食べ物を食べたりするのです。

もちろん、すでに体に不自然なものを入れてしまった場合は、その解毒や排出にホメオパシーは大きな力を発揮します。それは非自己と自己を見極める力を大きくする、つまり免疫力をあげる力があり、それは生き方・考え方を自然に導く力がホメオパシーにはあるということです。

また、心は食や体の状態と密接に関係しており、栄養のあまりない食事をしたり、その結果として体が不調になることで、心も弱くなりいろいろなことをストレスに感じやすくなり、イライラ、鬱、引きこもり、切れやすいなどの心の問題として表れ、免疫力も低下してしまいます。逆によい食事をしていたら心も安定しやすく免疫力も高まります。免疫力を高めていくためにも食が大事なのです。よい食を提供するには、それを作る農業が重要であり、化学物質をつかわない自然型農業でなければなりません。

もっとも、魂の病気(意志の抑圧)や心の病気(感情の抑圧)であるインナーチャイルドが体の病気を作っている場合は、インナーチャイルド癒しが必要ですし、そのためにホメオパシーはとても助けになります。インナーチャイルドは免疫を低下させる大きな要因です。

何はともあれ、農業-食-免疫力 この3つがうまく回ることにより、病気をつくらない、本来の健康な生活を取り戻していく人生を送ることができるのです。人が本来の生を全うするための重要なポイントがここにあるのです。化学的に合成された栄養剤や特別なサプリメントは不要です。自然な食の中にこそ健康の秘訣があるのです。それを皆さんに知っていただくために、食、農業、免疫、薬草、ホメオパシーさまざまな専門家の方々を講演者に迎え、第4回のシンポジウムを名古屋で開催いたします。皆様が免疫力を高め、健康を取り戻す生き方ができるよう一人でも多くの方のご参加を待ちしております。

第4回日本の農業と食シンポジウム 大会長
日本豊受自然農株式会社 代表・大御百姓
由井寅子