由井寅子大会長からのメッセージ

医 食 農 健 ―自然な種、自然な農業が人々の健康を守る―

yui_04.jpg

平成二十八年、第五回目を迎える日本の農業と食のシンポジウムは「医食農健」の医療、食糧、農業をテーマに開催されます。健康を維持するためには、まず何よりも有機ミネラルをバランスよく摂ることが大事であり、それらは自然農で育った野菜に含まれていることから、健康になるための医療の基本は自然農のミネラルの栄養がたっぷりある野菜を食べることであり、それは、「農業革命」から始まるのです。

農業におきましては、世界でも類まれな程に恵まれた日本の風土に感謝し、自然に沿った自然型の農業を行う事が何よりも大切だと思っております。日本は自然農を行うのに適した素材が沢山あります。森の落葉樹林は、自然農に欠かせない落ち葉を提供してくれ、ミミズやカブトムシの幼虫、真菌が分解・発酵を推し進め、畑の土に芳醇な堆肥を提供してくれます。年間を通じて多くの雨が降り、大地にしみ込むことで、ミネラルを豊富に含んだ川や湧水となって、水を提供してくれます。風は作物を揺すり、どっしりと深く張る根と風で折れない丈夫な茎には多くの繊維を作ってくれ、虫にも負けない強い生命力を育んでくれます。このような風、雨、光などの自然の恩恵と土に感謝し、どうすれば土が喜び、作物が喜ぶのかを、信仰心をもって農業を行うことが、これからの時代に必要とされるのではないかと思います。

食におきましては『私達の身体は、私達の食べた物で作られる』という事実を忘れてはいけません。不自然なものを食べれば、病気になる事もいたしかたありません。自然な作物、健康な作物を食べる事で人の身体は健康を取り戻し、その健康な体に健全な精神が宿るのです。

自然の力と人の力が融合した自然農で育てられた作物には大地の気が漲っています。少々硬い場合もありますが、上手く料理し食べる事で、人に今を生き抜く生命力を与えてくれます。

不思議な事に、豊受レストランで食事をしている人の中には、何も言わずに黙々と食べる人が多いのです。そして、食べ終わると「はー」と大きなため息を出すのです。これは、体や舌が満足しているだけでなく、栄養があって安心安全な食べ物なので、脳と心も満足しているから出るため息なのかなぁと思います。毎日食べて体の中に入れる食は最も大切な治療法であり、最も大切な予防医学なのです。

医療におきましては、これからは人まかせではなく、自己治癒力を触発し、自らが健康になる自然療法のホメオパシーが重要だと思います。ホメオパシーは体だけでなく、心の問題にも対応できます。人は悲しいから泣くのです、腹が立つから怒るのです。湧きあがる感情を表現している間は重い病気にはなりません。しかし、その感情を抑圧する事で心や体の病気となっていきます。ホメオパシーのレメディーは、自己治癒力を触発し、抑え込んだ感情を浮上させ解放する働きがあります。そして様々な感情が湧き上がるたびに、自分に問いかけ、本当の願いを聞いて上げ、自分を愛するためにインナーチャイルド癒しをします。人は本気で泣いたり、本気で怒ったりできるから、本気で喜ぶこともできるのです。自然療法で本来の喜怒哀楽を取り戻す事で、本来の魂の目的を知り、自分自身を生きる事ができるようになるのです。魂心体の三位を一体にして治療するホメオパシーとインナーチャイルド癒しは、鬱や自殺者が急増している日本に欠かせない療法です。

今回は、免疫学の分野では世界的権威で、食を含めた予防医学の第一人者の安保徹先生にもご講演を賜ります。安保先生にちなみ今回のシンポジウムのもう一つのテーマは「免疫革命は農業から」です。そして自然農を実践する女優、杉田かおるさんの講演やパネルディスカッション、またホメオパスをはじめ、自然療法家や自然農の方の発表も予定されています。

農業から食を考えること、価値観から心(感情)を考えること、自己治癒力から医療を考えること、すなわち、自然農がもたらす安心安全な食、インナーチャイルド癒し、ホメオパシー療法、これが免疫革命をもたらすと考えています。

みなさまが心も体も健康に生きることができますように、そして、自分自身の目的を達成できますように、その契機となりますことを心から願っております。

第5回日本の農業と食のシンポジウム 大会長
農業生産法人 日本豊受自然農株式会社 代表
日本ホメオパシー医学協会(JPHMA) 会長
由井寅子 

facebook
野菜の購入はこちら
生花草化粧水