3月16日 午後

来賓発表 小名木善行氏
「戦後、なぜ日本の食と農業がここまで崩壊していったのか、そしてその解決策」

昨日に続き、日本の心を伝える会代表、国史研究会代表小名木善行氏の発表です。

 
 

外国では「民」は王から支配され、所有物のように扱われる存在です。日本では「民」は天皇から見て「おおみたから(大御百姓)」。お互いに感謝し、大切にされる存在です。「百姓」と農業は、国にとって大切な宝です。日本では、米はほとんど自給できていますが、小麦は86%を輸入に頼っています。しかし、この輸入している小麦は、日本で品種改良された小麦(農林10号)が基となっている種なのです。農林10号は、それまでの小麦に比べて収量が5倍。戦後、農林10号の種をアメリカ人農学者サーモンが持ち出し、アメリカで爆発的に広まりました。それに伴い、世界の人口が爆発的に増えていったのです。日本の食糧自給率は、年々下がってきています。いつまでも外国から輸入できるとは限りません。命を守るには、食を守る必要があります。現在、日本の農業従事者の半数は65歳以上です。今が良ければよいという考え方ではなく、田畑を協力して耕した「和」と「結(ゆい)」の精神で、次世代も食べるのに困らないようにしなければなりません。先祖代々親達が守ってくれたおかげで、今の私達がいるのですから。小名木氏の発表からは、穏やかな語り口の中に力強い信念と熱い思いを感じました。

基調講演 由井寅子大会長
「自然な農業と自然な食へ その解決策」

今回のシンポジウムの最後を飾りますのは、由井大会長による講演です。

 
 

子供の問題行動や鬱傾向が増えたのは、食の問題が大きくかかわっていると由井大会長は仰います。農薬と化学肥料による農産物、遺伝子組み換え食品、添加物だらけの加工食品、予防接種、放射線の害。これらは、子供の腸にダメージを与え、内側から蝕んでいきます。長野県で、非行の多い学校の改革に成功した校長が取り入れたのは、給食や普段の食事の改善、そして園芸療法でした。日常に、自然と自然の食事を取り入れることで、子供は、自然に対する敬意を養い、自分自身を取り戻すことができるのです。豊受自然農では、ホメオパシー自然農によって栽培された、安心・安全な野菜を提供しています。F1ではない固有種の野菜を、アクティブプラントやレメディーを取り入れながら、無農薬、有機肥料で育てています。最近、豊受自然農では「丹那エキネシア栽培プロジェクト」を始動させました。函南農場の近くの丹那地区で、血液を浄化するハーブであるエキネシアを栽培していきます。3月11日にボランティアと共に種を蒔きました。東日本大震災復興の印となるようにたくさんの花を咲かせる予定です。これに伴い、ハーブ畑の観光資源化やハーブの加工による雇用創出で、現地の方々と手を携えて地域を盛り上げていこうとしています。また、芋掘りツアーやハーブ摘みツアーなども企画しています。参加者達が自然に触れることで、自然に対する感性を養い、自分を癒すことにつながっています。そして、ホメオパシーによる食原病の改善事例DVDも上映され、参加者は熱心に視聴し、感銘されていました。最後に、世界的なギタリストのエリック・クラプトンさんも、ホメ補酵素の愛用者であることが紹介されました。2年近く飲まれていて、腸の調子が良いそうです。東日本大震災時の由井大会長の活動DVDと共に、彼のヒット作「Tears in Heaven」が流され、日本人の食と健康の問題に、総合的に取り組む由井大会長と豊受自然農に、大きな拍手が贈られました。

パネルディスカッション

2日目、ゲストの方々によるシンポジウムの熱い感想と、今後の活動についての意見が述べられました。また、由井大会長による総評もありました。

<パネルディスカッション参加者>
由井寅子(大会長 日本豊受自然農代表・農民)
小名木善行(日本の心を伝える会代表、国史研究会代表)
成瀬一夫(元氣農業開発機構幹事長)
小谷宗司(薬剤師 自然科学研究所 理事長)

   

■小名木善行氏
素晴らしい会にお招きいただき感謝します。とても充実した内容でした。ホメオパシー療法のDVDを拝見して感動しました。子供がどんどん良くなって、髪の毛も生えて動けるようになって。ワンちゃんもすごいです。幕末の頃、フランス大使のレオン・ロッシュが来日しました。この方は、大変な腰痛持ちでした。浅田宗伯という漢方医が、ロッシュを診察して薬を調合したところ、腰痛がまたたく間に治ったそうです。ロッシュがフランスに帰国後、ナポレオンから浅田宗伯に感謝状が贈られたとか。後に、浅田宗伯の処方を基に浅田飴が作られました。「漢方」は、比較的新しい言葉です。それまでは単に「医術」と呼んでいました。江戸時代に蘭方医学が入ってきた時、それに対抗して「漢方」という言葉ができました。漢方とは、中国・日本・インドなどの医術を総合したものを指しています。明治時代に入ってから「漢方」は「東洋医学」という言葉に変わりました。現代中国の東洋医学は、日本から逆輸入したものです。

■小谷宗司氏
今日、1時間ほど講演しましたが、少し補足します。PIC/Sで、生薬に薬理学的根拠が求められているということも課題です。東洋医学の生薬や日本の伝承薬の効果は、PIC/Sの基準で説明するのが難しい点があります。西洋薬は単一成分が主ですが、生薬や伝承薬は、自然のものなので多成分系です。一つの植物に2,000種類以上の成分が入っています。これらの成分を単離し、それぞれ動物実験にかけて薬理的な根拠を求めるのは大変難しいのです。この2日間を通して、自然の大切さ、生体に負担をかけない療法や食事などをたくさん知ることができました。私は、当面の課題であるPIC/Sと折り合いをつけながら、生薬の普及・栽培に尽力していきたいと思います。

■成瀬一夫氏
今回初めて、日本豊受自然農さんと協賛してシンポジウムを開催させていただきました。私たち元氣農業開発機構は、農林水産省主催のアグリビジネス創出フェアに参加して、各企業に様々なアピールをしています。日本豊受自然農さんにも是非、フェアに出展していただき、多くの方々に活動を知ってもらいたいと思います。また、いろいろなイベントでも、日本豊受自然農を全面的に応援し、記者クラブをはじめとしたプレスにもアピールしていきたいと思っています。日本豊受自然農は、日本にとって、重要な活動をしています。そして、ホメオパシー時代も近い将来くると思います。

■由井寅子大会長による総評
皆さんの応援をいただき、このように運営できることに感謝です。皆さんのおかげで、私達が本当の意味で自然に生きること、食、体、心、魂、霊性の活動を支えていくことができます。目に見えないものがとても大事な時期にきています。ホメオパシーのレメディもそうです。25年間ホメオパシーをやってきて、物質がなくてもエネルギーのパターンを自己治癒力は受け取って、健康を取り戻せるということ。そして、人間だけではなく、動物や植物にも同じように効果があることだと気づきました。しかし、目に見えないものは、なかなか信じてもらえません。バッシングされましたが、私は全然、腹を立てていません。それどころか、大きな苦しみをいただいて、私も社員も乗り越えて強くなりました。もし、この放送をご覧になっていたら、私の愛を受け取っていただきたいと思います。

シンポジウムの総評の後に、由井大会長からゲストの方々にお礼を込めた以下のメッセージが伝えられました。

小谷先生が仰った、漢方や和方で使われている薬草は、どんどん使っていくべきと思います。私は、武田薬品工業の薬草園を見て感動しました。小谷先生と協力して、あのような薬草園を豊受の農園にも作りたいと思っています。

小名木先生は、お互いに縁あって知ることができました。考え方が似ているのです。小名木先生の著書は、何度も頷きながら読みました。この方に今回講演していただきたいと思いました。小名木先生の素晴らしい点は、誰をも肯定していることです。

成瀬さんと、元氣農業開発機構さんには、バッシングの最中に、他のメディアが取り上げてくれない中で、私たちの活動をずっと書き続けてくれました。成瀬さんのそのような男気に惚れました。ぜひ恩返ししたいと思っています。

元氣農業開発機構 副理事長 坂本幸資氏からのご挨拶

2日間、長時間に渡りありがとうございます。このような取り組みが、私たちの活動の励みになります。感謝します。成瀬幹事長から、アグリビジネス創出フェアに出展しないかという話がありましたが、農林水産省の官僚との集いなどにもお招きしたいと思います。このような農業の取り組みに興味を持っている女性官僚もたくさんいます。バイオマス・ニッポン総合戦略などもあります。「和を以て尊しとなす」の精神で、有能な方々と一緒に活動していければ幸いです。皆さんのより一層のご健勝とご活躍をお祈りしています。

 

最後に坂本氏が音頭を取って、会場全体で三本締めを行い、さめやらぬ熱気と好評の中、シンポジウムは幕を閉じました。